10月31日未明に首里城が火災で正殿・北殿・南殿が全焼したというニュースがありました。
たった30分で全焼したということで、相当火の手が早かったというのが伺えます。
首里城は世界遺産としても有名ですので、個人的には復元されると思いますが、復元の可能性や復元される場合にかかる期間や費用が気になります。
そこでこの記事では首里城の復元に関する可能性や期間や費用を過去に消失したときにどうだったのかを表にしてまとめてみました。
首里城火災再建の可能性はある?
那覇警察署などによると、31日午前2時40分頃、首里城を警備している会社から「煙が見える」と消防に通報があったという。消防車14台が出動しているが、首里城の正殿、北殿、南殿が燃えていて、正殿は全焼し、2階の屋根が崩れ落ちた。火は正殿の近くの門や近所の民家にも広がっているという。なお、けが人の情報は入っていないという。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20191031-00000045-nnn-soci|首里城の正殿が全焼、門や民家に延焼 沖縄
10月31日午前2時40分ごろに首里城が火災にあったというニュースがありました。
首里城といえば世界遺産として首里城跡が2000年に世界遺産に登録されています。
今回消失した正殿・北殿・南殿は正確には世界遺産ではありませんが、それでも重要な日本の資産であることには変わりません。
ですので個人的には復元される可能性が高いのではないかと思いますが、現在のところ復元に関する情報は出ていません。
首里城火災もし復元される場合の予定期間はどのくらい?
首里城がもし復元される場合、予定期間はどのくらいになるのでしょうか?
実は首里城は過去に何度か火災などで焼失しています。そしてそのたびに建て替えられていますので、過去の消失期間などデータを表にしてみました。
消失年 | 消失した理由 | 再建開始 | 再建終了 |
1453年 | 全焼(志魯・布里の乱により破壊) | ||
1660年 | 全焼(失火) | 1672年 | |
1709年 | 全焼(失火) | 1712年 | 1715年 |
1945年 | 全焼(沖縄戦により破壊) | 1989年(首里城正殿建築工事着手) | 2018年(全完成) |
※沖縄戦全焼の時は1958年に守礼門復元工事が竣工されますが、財政面や反対などで実際の工事までにかなり伸びています。
このように見ると、全部で4回首里城は火災などで焼失しているのが分かります。
1回目と2回目の消失の時は再建開始時期までは分かりませんでしたが、3回の再建開始(工事着手)時期と完成時期を見ると、首里城完成までに3年かかっているのが分かります。
また4回目の沖縄戦での消失の場合は着手が1958年でしたが、この時は部分的な補修に着手し、1989年に首里城正殿建築工事に着手しています。
1958年の着手から考えると実に完成まで50年以上、本格的に首里城建築工事をはじめて1989年から考えても30年かかっています。
このように過去のデータを照らし合わせると、今回の首里城火災も再建着手から数十年単位でかかる可能性は否定できません。
首里城の復元・再建費用はいくらになる?
首里城の復元・再建にかかる費用はどのくらいになるのかも気になります。
こちらも調べてみましたが、どうやら108億円かかったというデータがあります。
1945年に消失したとき、当時の物価でおよそ60~70億円かかるとされていた復元費用ですが、物価の上昇・発掘調査費用など諸々の諸経費を含めて108億円という数字がでていました。
首里城火災原因は?
今回の首里城火災の原因は何だったのでしょうか?ちょっと気になりますよね。
というのもニュースでは31日午前2時40分でしたので、どこから火が出たんだという疑問が残ります。
現時点では出火原因は不明とされていますが、可能性として挙がっているのが「放火」ではないか?ということです。
とはいえ放火にしても深夜の施錠されている城に忍び込んでというのは大変そうな気もします。
こちらに関しては情報が入り次第更新していきます。
※追記※
火災原因がどうやら出火原因は天井裏の電気系統の可能性というフジテレビの報道がありました。

まとめ
・首里城の再建の可能性は現時点では不明。
・再建される場合の復元期間は過去のデータから着工してから数十年かかる可能性がある。